今月9日、中国が打ち上げたロケットの残骸が「またも」人が住む村のすぐ近くの山の中に落下したことがわかった。
9日墜落した場所は広西省の百色市にある村のすぐ近く。2日前には貴州省銅仁市甘龍鎮(町級の行政区)の村に落下したばかりだった。
前回も今回も、幸い被害はでなかったものの、万が一、都市部などに残骸や破片が落下すれば大きな被害が出る恐れもあった。
百色市の山の中に墜落したロケットの残骸と思われる正体不明の物体を撮影した動画がSNSに拡散されているが、そこにはいかにも危険そうな黄色い煙がモクモクと立ちのぼっていた。この濃い黄色の煙については「猛毒かも」と懸念するコメントが多く寄せられている。
また、現地市民によると、墜落した時の巨大な音は周辺の3つの県に響いていたという。中国の県は日本でいう市レベルの規模だが、それにしても、その音はかなり遠くまで響いた。
百色市徳保県の災害管理や応急救援を担当する「応急管理部門」の職員によると、「衛星残骸落下の報告を受けている」という。
しかし、現地住民は事前に関連する警告を受けていなかった。
中共官製メディアによると、この日の9時43分、西昌衛星発射センターから長征3号のロケットが打ち上げられた。
「制御不能・場所不明」とネットなどで揶揄される中国のロケットの残骸問題は国際社会でも非難を受けている。
中国が行っている安全性や持続可能性を軽視した無責任な宇宙開発、大型ロケットの残骸が「制御されないまま地球に落下する」事態に、世界各国からの批判が寄せられている。
(2024年5月9日、中国が打ち上げたロケットの残骸が「またも」人が住む村のすぐ近くの山の中に落下したことがわかった)
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