7日午前11時過ぎ、中国が打ち上げたロケットの残骸が貴州省銅仁市甘龍鎮(町)の村に落下したことがわかった。
ロケット残骸の落下と共に、巨大な音が鳴り響き、辺り一帯の家屋が揺れ、住民はパニックとなった。国の威信をかけた宇宙開発の影で、住民の不安が続いているのだ。
残骸が落下した村では救急車のほか、消防車、パトカーまでが出動し、道路脇には医療スタッフが待機し、「警戒態勢」が敷かれていることを示す動画がSNSに投稿されている。
別の映像にはロケットの一部と思われる物体が林の中に落ちていた。その物体からは白い煙がモクモクと立ちのぼっており、動画撮影者は「今朝、雷が落ちたような音を聞いたが、これが落ちたんだ、怖すぎる」と話している。
中国メディア「新浪財経」の8日付も林のなかに落下したロケットの残骸に関する動画を報じているが、官製メディアによるロケット残骸の落下に関する報道はまだ見られない。
中国官製メディアの筆頭であるCCTV(中国中央テレビ)は7日、「同日午前11時21分に山西省の太原衛星発射センターから長征6号のロケットが打ち上げられ、衛星4基を予定の軌道に送り届けた」と報じている。
「制御不能・場所不明」とネットなどで揶揄される中国のロケット残骸落下のニュースをめぐり、SNS上では「怖すぎる、人に当たったら絶対助からない」「責任は誰がとるのか?」といった非難が「いつものことながら」殺到している。
(2024年5月7日午前11時過ぎ、中国貴州省銅仁市甘龍鎮(町)の村に落下した同国が打ち上げたロケットの残骸)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。