環境省は、1日に水俣市で行われた伊藤信太郎環境相と水俣病被害者団体との懇談の席で、団体側の発言を制止するためにマイクの電源を切ったことについて、近く直接会って謝罪する。FNNなどによれば、環境省は記者団の取材に応じ、「関係者に不信感を与え申し訳ない」と述べている。一方、被害者団体は8日に記者会見を開く予定。
林芳正官房長官は7日の記者会見で、環境省職員が被害者団体の発言中にマイクの音を切るという行為について、意見聴聞の場で関係者に不快感を与えたことについて「適切な対応であったとは言えない」と述べ、関係者に不快な思いをさせたことを認めた。
1日、熊本県水俣市で開催された水俣病犠牲者慰霊式の際、伊藤信太郎環境相と水俣病被害者団体との懇談が行われた。この場で、環境省職員が各団体に割り当てられた3分の発言時間を過ぎた団体の発言中に、マイクの音を切るという行為を複数回行った。被害者団体の代表者らは十分に意見を述べることができず、「患者の声を聞いたことにはならない」と強い不満を表明していた。
水俣病は1956年の公式確認から68年が経過しているが、今なお多くの課題が残されている。被害者団体との対話は、その解決に向けた重要なプロセスのひとつとなっている。
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