1日未明、中国広東省梅州市にある「梅龍高速道路」で、路面の一部が崩落する事故があった。翌日、「死者48人、負傷者30人」と当局が死傷者数を更新して以来、続報はない。
ネット上では「当局の管理不行き届きや手抜き工事」を非難する声が殺到するなか、「実際の死傷者数はもっと多いのではないか」という憶測も流れている。
崩落事故直後、事故関連トピックスは一度は中国SNSウェイボー(微博)のホットリサーチ1位入りしていたが、その後はなぜか事故より20日も前に起きた「ゲーマーの自殺」の話題がトレンド1位になり、その事態が何日も続いている。
この不可解な事態に、「高速道路崩落事故から世論の注目度を奪い、目を逸らすため当局がまたもトレンド順位の操作を行ったのではないか」と疑う声が多く上がっている。
「ゲーマーの自殺(4月11日発生)」とは、ユーザー名「胖貓(邦訳:太った猫、湖南省の21歳の男性)」がネットで知り合った女性と2年にわたる恋愛期間中に約1千万円を騙し取られ、女性から別れを告げられた後に自殺した事件だ。
中国において、「ネット恋愛の過程でお金をだまし取られる」事件は何も珍しいものでもない。
それも崩落事故より20日も前に起きたことが、「なぜ事故の後に急に『注目度(操作された可能性が高い)』がトレンド1位になっているのか」ということに対して疑問に思う世論の声は高い。
言うまでもなく、中国ではネット上のトレンド入り話題は、中共当局によってコントロールされており、「中国のネットトレンドほど胡散臭い(うさんくさい・疑わしい)ものはない」とも言われている。
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