O157汚染の可能性で牛ひき肉1万6千ポンド以上を全米でリコール

2024/05/06
更新: 2024/05/06

米農務省(USDA)は1日、1万6千ポンド(1ポンドは約450グラム)以上の生挽き肉を腸管出血性大腸菌(O157)に汚染された可能性があるとしてリコールすると発表した。

O157は、下痢や胃痙攣、嘔吐、吐き気を引き起こす恐れがある。高齢者や乳幼児は感染後の発症率、重症化率が健康な成人に比べ非常に高いとされる。

今月1日、米農務省食品安全検査局(FSIS)の発表によると、現段階では、ひき肉が症状を引き起こしたという報告はないという。

牛肉は、ペンシルベニア州に本社を置き、全国に食肉を卸しているカーギルミートソリューションズによって出荷されたものだ。米農務省の発表によれば、影響を受けた可能性のある牛肉が全米のウォルマートの店舗に出荷された。4月26〜27日に生産されたもの。

リコール対象となったのは、「プレミアム牛ひき肉」、「赤身牛ひき肉」、「ナチュラル・ビーフ・チャックひき肉」、「チャックひき肉パテ」、「サーロインひき肉パテ」、「プライムリブステーキバーガー」だ。

米農務省食品安全検査局によると、この問題はカーギルミートソリューションズ社が、以前は分別されていた製品が牛ひき肉の製造に誤って使用されていたことを確認した後に提起された。

米農務省食品安全検査局は、「一部の製品が消費者の冷蔵庫や冷凍庫にある可能性を懸念している」と表明。

そのうえで、「これらの製品を購入した消費者は、消費しないよう呼びかけている。 これらの製品は捨てるか、購入先に返品すること」と呼びかけた。

先週、米農務省は、冷凍ミートピザ約8220ポンドに不当表示と未申告のアレルゲンが含まれていたとして、リコールの警告を発したばかりである。米農務省によると、リコールの対象となった商品はバーモント州ニューポートにある802 VT Frozen社で4月25〜25日の間に製造されたものである。コネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ロードアイランド州、バーモント州の店舗で販売されていた。