1日未明、中国広東省梅州市にある「梅龍高速道路」で、路面の一部が崩落する事故があった。
この事故により、路面はおよそ18メートルにわたり崩れ、少なくとも車両20台以上が崖下に転落し、死傷者数は増える一方だ。
2日午後2時(現地時間)時点での死亡者数は、前日の24人より倍増えて48人になった。このほか、負傷者は30人と前日と変わらない。
これまでに確認できただけで、23台の車が崩落でできた穴のなかに落下し、車内にいる搭乗者は78人に上る。転落した車の大半は土砂に埋まっているため、発見が難航している。
今後も死傷者数はさらに増える可能性が高く、また、中国共産党当局は、一貫して重大事故の真相を隠蔽してきたため、事故の真相と真実の死傷者数が闇に葬られるのではないかと懸念する人も多い。
実際に、中国のネット上には「事故が起きた高速道路を通る予定で、崩落事故の後連絡がとれなくなった家族」について情報提供を求める投稿も少なくない。
しかし、情報提供を求める投稿のほか、市民が投稿した事故関連の動画や画像、文章はネット検閲に遭っており、当局は「公式発表」と一致しない声の封殺に躍起になっているようだ。
「約1年前にも同様の事故が起きている」という、同高速道路(開通して10年足らず)の品質問題を含め、ネット上では「当局の管理不行き届き」を非難する声が殺到している。
中国メディアによると、2年連続で崩落事故が起きた高速道路は、国有企業の「広東省交通集団」の傘下企業が、建設や運営に関わっており、皮肉なことに「先月末に安全検査をクリアしたばかりだった」という。
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