13日午後、中国四大仏教聖地の1つで、世界的にも有名な「普陀山(名前は山だが、小さな島)」に約3万人の観光客が立ち往生する事態が発生した。
霧の影響で観光客を運ぶフェリーが運航停止となったため、島を出ようとする大勢の観光客がフェリー乗り場に取り残された。
「あまりの混雑で危うく雑踏事故に発展するところだった」というこの時の船乗り場では、泣き出しそうになる人から呼吸困難に陥る人、気絶する人までと体調不良を訴える人が続出した。
混雑した現場の様子を捉えた動画のなかには、人込みから逃げるために、フェンスを乗り越える市民の姿も。
現場にいた観光客の1人によると、「当時は約2、3万人の観光客が島に取り残され、2時間近くにわたって立ち往生した」という。
この日、午後6時以降になってようやく島を出るフェリーの運航が再開され、島のスタッフによると、「9時前には島を出る必要のある観光客を全員送り出した」という。
「命からがら」に運行再開したフェリーに向かって走り出す「立ち往生客」の姿を映した動画もネットに拡散されており、SNS上では景勝地側の管理不行き届きを非難する声が殺到している。
普陀山で観光客立ち往生する事態は、昨年2月18日にも起きている。当時も霧の影響でフェリーが運休になり、約3万人の観光客が島に取り残された。
この時、島の民宿価格はシングルベッドの部屋で1泊1200元(約25,000円)にまで高騰するなどして、観光客からの苦情が殺到した。
(2024年4月13日午後、霧の影響で運航停止になった普陀山のフェリー乗り場の混雑した様子)
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