首相・大統領室参謀陣全員辞意 尹大統領「国政刷新する」

2024/04/11
更新: 2024/04/11

4月11日、韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相が尹錫悅(ユン・ソクヨル)大統領に口頭で辞意を表明した。同日、与党トップの韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長は総選挙での惨敗の責任を取って辞任すると表明した。

11日、大統領秘書室は、尹大統領は「総選挙に現れた国民の意志を謙虚に受け入れ、国政を刷新し、経済と民生安定のために最善を尽くす」と話した。

10日の総選挙で与党「国民の力」は108議席にとどまり惨敗した。聯合ニュースは11日、大統領府高官の話として、韓徳洙首相がこの日、尹大統領に口頭で辞意を示したと報じた。

報道によれば、国家安保室を除く、李官燮秘書室長、成太胤政策室長、李度運広報首席、韓午燮政務首席、全首席秘書官クラス以上の高官が、11日に辞意を示したという。与党「国民の力」の緊急対策委員長である韓東勳氏も同日、引責辞任を表明した。

大統領室の高位関係者は「大統領は選挙開始前からどんな結果が出ても、大統領のこれまでの国政遂行に対する国民の評価だと思う」とし「総選挙結果や原因についても私たちが振り返る時間がすぐにあるだろう」と言及した。

報道によると、韓東勳氏は汝矣島にある国民の力の党本部での記者会見で、「民意は常に正しい。国民から選ばれるに足りなかったわが党を代表して国民におわびする」と謝罪した。

尹大統領は就任以降、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と会談したことはない。今回の総選挙結果により、尹大統領は民主党を含む汎野党圏との疎通をより強化するとみられている。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。