危険な「ヒト喰い」エスカレーター、女性の利用客が重傷 上海のスーパーマーケットで

2024/04/12
更新: 2024/04/12

4日、上海市にあるスーパーマーケットのエスカレーターの床が崩落する事故が発生した。女性の利用客がエスカレーターにあった穴に足を踏み入れてしまい、下半身がエスカレーターの下に転落し負傷した。

女性は「助けて!」と大声で叫び、近くにいた客が慌ててエスカレータの停止ボタンを押す様子が動画に収められており、関連動画はSNSで拡散されている。

女性は1時間ほど立ち往生した後、消防隊によって救助された。

7日、中国メディアの取材に応じた事故に遭った女性の夫によると、「女性の下半身は肉が分離し、複数の骨折をするなどの重大なケガを負っており、一度は集中治療室に入院し、いつ亡くなってもおかしくない危篤状態だったが、現在は危険な状態からは脱している。しかし、今後も多くの手術が必要で、感染がひどければ足を切断する可能性もある」という。

治療費は全額スーパーマーケットが負担しており、事故の後スーパーマーケットは閉店状態となっている。

 

同様の事故は過去にも

2015年7月にも湖北省荊州市のショッピングモールで同様の事故が発生。エスカレーターに乗っていた子連れの女性(30)が突然崩落した穴に転落し死亡した。母親は転落した後すぐに子供をエスカレーターの外に押しやったため、子供に命の別状はなかった。中国メディアが情報筋の話として報じたところでは、事故の原因は、直前に行われたメンテナンス作業の際に作業員がネジを固定し忘れていたことだという。

荊州市での事故の翌日、広西省梧州市の商業施設でも、1歳児の腕がエスカレーターに巻き込まれて大けがする事故が発生した。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!