先週末(3月16日、17日)、江蘇省や河南省など中国の25の省で、地方公務員採用試験(筆記)が行われた。約15.5万の募集枠に対して、応募者は560万人を超えた。
平均合格率はわずか2.7%という、熾烈な競争となった。江蘇省政府陳情局の職員など、一部の人気職種では、1つの募集枠に対して2500人以上が競合する事態となった。
「外資の撤退や、民営企業の人員削減などを背景にもつ高い失業率のなかで、安定を求めて公務員を目指す現象は、中国経済の全面的な衰退の表れだ」と一部のアナリストは指摘する。
中国の公務員養成機構「華図教育」による統計では、今年の地方公務員の志願者総数は昨年より17.8%多い、約560万人だった。実際に試験を受けた応募者は、少なく見積もっても450万人以上と推定される。
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