「天井からネズミが降ってきた」 商業施設の飲食店で、食事客が「災難」に=中国 浙江

2023/12/11
更新: 2023/12/12

今月8日、浙江省義烏市にあるショッピングモールの飲食店で、目を疑うような事件が起きた。食事中の男性客の頭上に「天井から複数のネズミが降ってきた」という。

男性は、頭皮にネズミによる引っ搔き傷を負ったため、病院へ行くことになった。ところが、その医療費の負担や事後の補償問題を避けたかったためか、飲食店とショッピングモールの双方が「互いに責任を押しつけ合って、補償にも応じない」と訴えている。

この日、思わぬ「災難」にあった男性は、友人と2人で市内の著名なショッピングモール「吾悅広場」の火鍋店「許府牛」で火鍋を食べていた。

その頭上に落ちてきたのは、小さなハツカネズミではなく、体長20センチはある大型のネズミである。しかも、画像で見る限り、少なくとも2匹はいた。男性はあまりに突然の出来事に、その場から飛び跳ねるほどビックリしていたようだった。

その一部始終を捉えた動画がネットに拡散され、話題になった。「なんて恐ろしい光景だ」「私だったら気絶してる」など、男性の身に起きた不運に同情する声が多く寄せられている。

「被害」の当事者と思われる動画投稿者によると「頭皮にネズミによる引っ搔き傷を負ったため、とりあえず病院行って検査したい、と申し出た。ところが、飲食店とショッピングモールは互いに責任を押しつけ合い、病院へ行くなら自分(自己負担)で行って、と終始無責任な態度だった」と明かしている。

その後、病院へ行った被害男性は、検査と処置にかかった医療費2000元(約4万円)の賠償を求めたが、店側はこれに同意しなかったという。

ショッピングモールの職員によると、現在、ネズミ事件のあった飲食店は臨時休業しており、ショッピングモール内でも「総合的なネズミ駆除」を行う予定だという。

 

(2023年12月8日、浙江省義烏市にあるショッピングモールの飲食店で起きた「天上からネズミ」事件の一部始終。熱い火鍋のなかに落ちなかったのが「不幸中の幸い」であったかは、わからない)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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