疫病が爆発している昨今の中国で、古書でいうところの「王朝滅亡の予兆」とされる「幻日(げんじつ)」や「赤いオーロラ」といった珍しい現象が、相継いで観測されている。
「幻日」と呼ばれる、空に太陽が同時にたくさん現れる現象について、唐代の有名な予言者・李淳風は「王朝滅亡を告げる凶兆だ」と予言している。
内モンゴルで見た「幻日」
11月28日午前9時、内モンゴル自治区額爾古納(アルグン)市で「幻日」が観測された。
市民からの投稿動画によると、空に浮かぶ太陽が巨大な円形の光の輪に包まれ、また太陽の両側には2つの小さな太陽が見える。この奇妙な現象は、2時間以上続いたという。
(11月28日に内モンゴルで観測された「幻日」)
江蘇省でも「空に光の輪」が出現
11月30日、「幻日」は江蘇省でも目撃された。
SNSに投稿された動画から、太陽のさらに上の空には、小さな弧を描くカラフルな光の輪が確認できる。
古書には「王朝滅亡の凶兆」と記載
古来、中国では「幻日」は凶兆とされてきた。そのため、この奇景をカメラに収めてSNSで共有した目撃者をはじめ、ネット上では「(近い将来)何か不吉なことが起こるのでは?」と不安の声が広がっている。
中国の古書『春秋運斗樞』『河圖』『孝經緯』などには、いずれも「幻日」に関する記載がある。
また、正史にも記録されている歴史的に有名な予言者、唐代の李淳風が書いた『乙巳占』のなかにも、「複数の太陽が同時に現れる時、天下が分裂し、戦禍に見舞われる」と記載されている。
つまり李淳風は、この現象が現れることを「王朝滅亡の凶兆だ」と予言しているのだ。
「幻日」の後、12月1日夜、北京や黒竜江省などでは珍しく「赤いオーロラ」が出現した。「空が血のような赤色に染まる」というこちらの奇景も、中国の古書でいう「戦禍と王朝の終焉を告げる不吉な兆候」とされている。
とくに今年以来、中国経済は未曾有の苦境に陥り、猛烈な疫病の波が相次いで発生している。
特に11月以降、北京をはじめとする各地の病院では、昼夜を問わず患者でごった返しており、あまりにも多くの患者が殺到して、もはや「医療崩壊」といっても過言ではない状態である。
家族全員が感染して病いに倒れるケースも多く、すでに多数の死者が出ている。
そのような状況下であっても、中国共産党は、またもあからさまな嘘をつき、真実を隠蔽しているため、国民の不満や怒りが高まっている。そうしたことからも「中国は今、巨変の前夜にある」と分析するオブザーバーは少なくない。
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