【閲覧注意】本記事には、被害者の流血の写真が添付されています。ご注意ください。
今月9日夕方6時ごろ、広東省深セン市龍華区の路上で、刃物をもった男が通行人を無差別に襲う「通り魔事件」が発生した。現地当局の発表では1人が死亡し、3人が負傷した。
容疑者の唐という男(37歲)は、すでに逮捕された。いっぽう、この悲惨な事件を隠蔽したい当局は、ネット上の関連する話題について「検閲」に乗り出している模様だ。
ネット上に流出した大量の事件当時の映像や写真のなかには、救援を待つ血だらけの市民たちの姿があった。
なかには、子供を抱いて地べたに座りこむ女性の姿もある。その周囲の地面は、血が一面に広がっていた。未確認であるが「子供の喉が切り裂かれた」とも言われている。
地元住民によると「犯行があった場所は、人口密度が高い密集地だ。近くには交差点もあったため、人々は逃げようにも逃げられなかった」という。また、事件の後「安定維持を第一に考える」当局は迅速に現場を封鎖し、地面の血痕を消した。
「また社会報復か」と見られる今回の事件は、その日のうちに中国SNSウェイボー(微博)のホットリサーチ入りした。しかし、数時間後には当局によって削除され、ネットに流れていた事件関係の画像や映像もすべて消された。
この犯人にどのような背景があるか、その動機もふくめて、現時点では不明である。
ただ、昨今の中国で、無差別殺人に代表される「社会報復事件」が頻発していることは確かだ。しかも、その頻度は高くなっているといってよい。
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