Kaori Kaneko Shinichi Uchida
[東京 19日 ロイター] – 日本の外務省は19日、中国・北京で国内法違反があったとして3月に拘束された50代の日本人男性が、10月中旬に当局に逮捕されたことを確認したと明らかにした。
ロイターの取材に答えた。
共同通信は同日、今年3月に北京市内でスパイ容疑によって拘束されたアステラス製薬<4503.T>の男性社員を中国当局が正式に逮捕したと報じた。
アステラスの広報担当者はロイターに対し、引き続き外務省を通じて情報を収集すると話した。
中国では7月に反スパイ法が施行され、日本企業の間には事業を進める上で心理的な影響を懸念する声が出ている。経済同友会の新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス[SUNTH.UL]社長)は今月3日の定例会見で、「中国に投資をする上では心理的に大きな壁になる」と語った。
逮捕の報道が流れた後の19日午後に定例会見を開いた全国銀行協会の加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)は、一般論とした上で、「中国で行われるビジネスもチャンスとリスクのバランスをしっかりと踏まえて取り組むべきだと思っている」と述べた。
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