定期預金が勝手に金融商品に!
中国河南省のある市民は、10万元(約204万円)の定期預金を、勝手に金融商品の購入に変えられていた。銀行に抗議したところ、あたかも銀行には責任がないかのように「従業員の個人による行為だ」と答えたという。
河南省周口市の胡さんは10万元を預けたつもりだったが、工商銀行側が不正をして、定期預金を勝手に金融商品購入にされていたのだ。さらに、その金融商品は*ポンジ・スキームと疑われており、胡さんはお金を今も返してもらえていない。
これは、特定の銀行の問題ではなく、個別事例でもない。多くのネットユーザー、青少年やその両親は、半分強制的、半分騙しで、この金融商品を購入させられたのだ。
「銀行のスタッフは、それが銀行の内部預金であると私に言ったが、詳細については何も話していなかったし、署名も一切していなかった」と胡さんは語った。
動画で示されているように、金融商品取引契約の署名は胡さんの署名とは異なっている。
銀行側は「どれだけ苦情を申し立てても、最終的には、この事件は我が銀行で処理されるので、無駄な努力だ」と脅かした。
「たとえ個人の行為とはいえ、銀行は責任を負わないのか」とネットユーザーからは非難の声を上がっている。
中国工商銀行は中国4大商業銀行の中でも、総資産及び営業収益が最大規模を誇っているが、悪質な行為が相次いで暴露されている。
「工商銀行で貯蓄カードの延長手続きを行っていた際、銀行のロビーマネージャーが、私の知らない間に、私のスマホを使って、デジタル人民元と個人年金アカウントを開設してしまった。さらに、スマホに送信された認証コードのメッセージを削除した。自分のスマホにメッセージの復元機能があったから、これを発見した。非常に悪質な行為だ!」
*ポンジ・スキーム.. 詐欺 の一種。. 「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように 装う もののこと。本記事にもあるように、中国やベトナムでも、銀行と社員がグルになって、行われているという。
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