10月9日午後3時頃、北京市通州区の道路沿いに位置する、開店前の飲食店で、ガス爆発とみられる大きな爆発が起きた。
現地当局の発表によると「ガス管の爆発」による事故だとしている。負傷者が多数出ている模様だが、人数は明らかにされていない。この爆発による死亡者の有無についても、まだ不明である。
現場を取材した中国メディア「点新聞」によると、爆発当日の午後4時時点で「複数の負傷者が出ている」という。
監視カメラの映像には「バーン」という大きな音とともに、店舗とみられる右側の建物が吹き飛ばされる爆発の瞬間が映っていた。
映像からは、爆発の衝撃で飛び散った破片などが、道路の反対側まで飛んでいることも確認できる。爆発は非常に激しく、当り一面が廃墟と化すほど変わり果てた町の様子は、ここは戦場かと見間違うほどの光景である。
爆発の起きた飲食店が位置する道路沿いには、ほかにも多くの飲食店があった。そのため、付近の市民は「食事客の多い(夜の)時間帯でなかったのが不幸中の幸いだ」と話している。
近くにある、ほかの飲食店の経営者によると、この事故の直後、ガス管爆発の疑いがあるため、現地ではガスの使用を一時的に止められたという。
(爆発の瞬間を撮影していた監視カメラ映像。画面右側の店舗で爆発が起きた)
過去数カ月の間に、中国では「飲食店のガス爆発事故」が相次いでいる。
その多くが大規模な爆発であるため、店内にいた人だけでなく、付近の住民や通行人などもふくむ多くの市民が巻き添えになり死亡している。
そのなかで最も深刻な爆発事故は、6月21日夜に寧夏回族自治区銀川市の串焼き店で起きたガス爆発事故であった。この事故で少なくとも31人が死亡、7人が負傷している。
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