緑の高麗人参 オクラ  低カロリーで栄養価が高く、美容にも(2)

2023/08/21
更新: 2023/08/21

腎臓を強化し骨を強化、そして延命の効果

神農本草経』によれば、冬葵子(冬季の葵菜(きさい)の成熟した果実から取り出した種子)は、五臓六腑に効き、寒い暑いによる体調不良や衰弱した身体、痩せ、さまざまな泌尿器系の病気を改善し、尿の流れを良くするとされています。長期にわたる服用は、骨を強くし、筋肉を増やす効果があると記されています。

この「骨を強くし、筋肉を増やす」という部分は、腎臓を補うとともに、脾臓を健康に保つ効果を示しています。中医学の考えでは、腎臓は骨の健康を、脾臓は筋肉の健康を司るとされています。

実際、種子には強大な生命力が宿っており、このエネルギーのメカニズムには腎臓を補う効果が期待されます。特に、冬葵子が重視されるのは、五行思想において、腎臓は水の属性を持ち、冬もまたその五行に対応しているため、腎臓への効果が増強されると考えられるからです。

近年の研究では、オクラの粘液には腎臓を強化する天然成分が含まれており、その効果は穏やかで長続きすることが示されています。

ただし、中医学的に冷性を持っているため胃腸が弱く寒さに敏感な人は長期的な摂取は避けるべきです。しかし、ニンニクや生姜と合わせて摂ることで、その冷えを中和し、胃腸を保護しながら腎臓を補う効果を強めることができます。

完熟した種子を炒って砕いたり、粉末にしてコーヒーの代わりに飲むことで、腎臓を補いつつ寒さの影響を緩和することができるので、胃腸が冷えやすく、腎臓に冷えを感じる人に特におすすめです。そのため、オクラは「コーヒー黄葵」とも称されることがあります。

気血を疏通し、月経を調整し、母乳を増やし、美容にも効果的

『本草綱目』をはじめとする古典によれば、オクラは体の熱を冷やし解毒する効果があり、気血を疏通するとされています。咽喉の腫れや痛み、女性の月経不順や難産、産後の母乳不足や母乳が出づらい閉塞治療にも役立つといわれています。

オクラの実の外皮は青く、これは肝臓に良いとされています。中には通気のトンネルがあり、横断面は五角の星の形をしており、これは五行思想に基づくものとされ、このため、気血を疏通し、五臓六腑を調整し、女性の月経を自然に調整するといわれます。

また、種子は白く、粘液が多いため、母乳に似ていると言われます。気血がスムーズに流れると、乳腺も疏通され、母乳が増えます。

ただし、難産を治すものには陣痛を誘発する効果がなければならないため、妊娠中の女性はオクラの摂取には注意が必要です。

普通の野菜としての摂取量では問題ないとされていますが、過剰摂取は避けましょう。処方される薬とは効果が異なるため、医師の指示に従ってください。

実際、気血が豊富で、経路が塞がっていなければ、五臓六腑は自然に健康を保ち、肌も美しくなります。そのため、オクラは女性の美容にも良いと言われています。

視力を向上させ、目を守る効果

オクラにはビタミンAが豊富に含まれており、さらにビタミンCやケトンといった強力な抗酸化成分も多く含まれています。これにより、視網膜を保護し、視力を強化し、目を守る効果が期待されます。

(完)