中国の猛暑が生んだ「奇景」 溶けた信号機、立ち木から煙、道路は割れた

2023/07/16
更新: 2023/07/16

日本では3連休中、各所で38℃超えの危険な暑さが予想されている。しかし、お隣の中国では、それ以上の「信じ難い猛暑」に見舞われている。

中国の公式発表による最高気温は39~43℃程度だが、実際に市民が体感する温度はそれ以上で、報道に疑問視する声が広がっている。

「街の木から煙が出始めた」「道路が(膨張して)突然ひび割れた」「信号機が、どろどろに溶けた」など、猛暑の凄まじさを示す「奇景」や「怪現象」が、各地からSNS上に多く投稿されている。

今月13日に撮影(場所は不明)された動画のなかには、建設現場の地面に置かれた鉄筋の束があった。撮影者は「これを手で触るとやけどするよ」と話しながら、その鉄筋に洗面器で水をかけると、水は音をたてて蒸発し白い煙となった。とても素手で触れるものではないようだ。

11日に投稿された陝西省西安市で撮られた動画では、なんと街の樹木から白い煙が上がっていた。これを見て驚いた市民が消防に通報。駆けつけた消防隊員がこの木に水をかけるなどの対応を行ったという。

河北省では11日、道路のアスファルトが熱で膨張し、ひび割れる様子が監視カメラに収められていた。同省の石家荘市でも先月6日、猛暑で道路がひび割れた。

7月11日、河北省の道路が膨張し、ひび割れる様子を捉えた監視カメラ映像。
6月6日、河北省石家荘市の道路がひび割れる様子を捉えた監視カメラ映像。
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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