今月5日、広州に住むあるネットユーザーが、「フリマアプリに子供を出品し、2800元(約5.5万円)で販売している者がいる」としてSNSに投稿し、世間に衝撃を与えた。
投稿には、フリマアプリ「閑魚(シエンユー)」の出品商品として登録された「赤ちゃん」の画像や売り手とのチャット画面のスクリーンショット画像なども添付されている。それによると、つけられた商品名は「息子」の二文字だった。
投稿者によると、この「息子」への問い合わせが多く寄せられているという。そこで投稿者は自身が「買い手」を装い、その詳細情報について尋ねたところ、売り手から「商品」である子供の写真と動画が送られてきた。
売り手によると、この子供はちょうど1歳になったばかり。男児と見られる。「健康であることを証明する書類を提供できるし、一緒に医療機関へ行って検査することも可能。20万元(約400万円)を支払えば、戸籍を入れる手続きにも協力する」という。
後日、投稿者が再度売り手に「手付け金が必要か?」と尋ねると、「もう買い手がついた。(あなたと同じ)広州の人だよ」との回答が来たと言う。
投稿者が再度商品ページをみてみると、すでに「商品」は削除されていた。人身売買の疑いもあるため、投稿者は警察に通報したという。
複数の中国メディアもこの件について取り上げており、事件は今「調査中」だという。
「閑魚(シエンユー)」はEC大手のアリババグループ傘下のフリーマーケットサービスで、複雑な店舗開設手続きは不要。タオバオ(淘宝)アカウントを持っていれば誰でもすぐ出品できる、若者に人気のフリマアプリである。
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