「誰でもいいから早く119番通報して!」
米国ミシガン州では26日、生徒66人を乗せたスクールバスの運転手が走行中に意識を失った。バスは車線からはみ出し、対向車線に向かって走った。乗車していた中学1年生の男の子がとっさに運転席に駆け寄り、バスを停車させた。複数の米国メディアが報じた。
現場となったのはミシガン州のマコーム郡で、当時学生たちは下校途中だった。スクールバスを運転していた40代の女性運転手は体調を崩し、状況を本部に報告した後、道端に停車して救急を待とうとした。しかし停留位置に着く前に意識を失ってしまったという。
対向車線へと進むスクールバスを見たディロン・リーブスくん(13)はとっさに運転席に駆け寄り、ハンドルを握り、ブレーキを踏んだ。「誰でもいいから早く119番通報して!」
生徒からの救急要請に応じ、現地警察と消防隊はすぐさま駆けつけた。
この事故で、バスに乗っていた生徒たちにケガはなく、運転手は病院に搬送され、容体は安定しているという。
今回の事案を受けて開かれた記者会見では、ディロン・リーブスくんの父親は「息子を誇りに思っている」と述べ、「小さなヒーロー」だと称えた。
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