[国連 22日 ロイター] – 国連は22日、約半世紀ぶりに「国連水会議」をニューヨークで開催した。水資源管理に向けた各国の自主的な関与と政治的な機運づくりを促すのが狙いで、3日にわたり開かれる。
国連によると、世界人口の4分の1が安全でない飲料水に依存し、半分が基本的な衛生設備を欠いている。一方、最近の災害の約4分の3が水に関連しているという。
グテレス事務総長は、「われわれは命の源(である水)を吸血鬼のような過剰消費と非持続的な利用によって枯渇させている。また、水は地球温暖化で蒸発しつつある」と述べた。
国連は持続可能な開発に向けた17の行動目標として、清潔な飲料水と衛生設備へのアクセスのほか、飢餓や貧困撲滅、ジェンダー平等の実現、気候変動対策に向けた行動などを掲げている。
米国は水と衛生関連に国内外で490億ドルを投資すると表明。トーマスグリーンフィールド国連大使は、この資金は「雇用創出や紛争防止、公衆衛生の保護、飢餓リスクの軽減、気候変動や自然災害への対応支援につながる」と述べたが、投資の時期や使途の詳細には触れなかった。
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