[東京 16日 ロイター] – 岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領による首脳会談が16日午後、首相官邸で開催される。日本での日韓首脳会談は2018年5月以来、約5年ぶり。関係改善の障害となってきた元徴用工問題の進展を確認しつつ、外交や経済など諸分野での関係再構築を進める。会談後にはそろって記者会見に臨む。
尹大統領は日本への出発前の15日、ロイターを含むメディアの書面インタビューで「北朝鮮の核・ミサイルの脅威が高まり、世界のサプライチェーン(供給網)が混乱する複合危機の時代に、韓日が協力する必要性が増している」と指摘。さらに韓日間の信頼回復に伴い、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の正常化を期待すると述べた。
日韓関係は文在寅・前政権下、従軍慰安婦や元徴用工問題を巡って悪化。特に、元徴用工問題では韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた一方、日本は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場を取り、両国で対立していた。
韓国は6日、元徴用工問題について、政府傘下の財団が被告の日本企業に代わって賠償する解決策を表明し、日本政府も「評価」する見解を示している。
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