【強盗!】
昨年10月11日から、訪日外国人観光客の入国制限が大幅に緩和された。
12月初めに東京の浅草を歩いてみると、まだコロナ以前ほどではなかったが外国人観光客が戻ってきたようだ。
やはり賑わってこその浅草である。インバウンド消費を期待するという意味ではなく、本来の風景に戻りつつあることを喜びたい。借りた和服の着こなしが少々ぎこちない外国人女性も、浅草ではほほえましい風景になる。
聞こえた中国語は、おそらく台湾人の声だったと思う。この時は、まだゼロコロナ中のため大陸中国からの観光客はいなかった。
ところで12月25日、成田空港の検疫所で「ひと揉め」あったらしい。
上海から来た中年女性が、日本への持ち込みが禁止されている「肉類の食品」を旅行カバンに詰めていた。検疫所の職員に制止されると、その女性は逆ギレ状態になり「強盗(チァンダオ)!」と暴言を吐いた。
「豚肉、ダメですよ」と丁寧に説明する職員の手から食品を奪い取り、自分のカバンに押し込んで強行突破しようとする。手がつけられない猛獣ぶりだが、もちろん全ての中国人がこうだと言うわけではない。
小欄の筆者が中国に関わるようになって40年になる。80年代初め、筆者が中国で出会った中国人は心優しく、親切だった。
彼らは人間の素朴な魅力にあふれていた。しかしその後、道徳を失い、利己心と闘争心ばかりギラつかせるようになる。それが江沢民時代をふくむ中共40年の真実である。
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