[マニラ 21日 ロイター] – フィリピン外務省は21日、中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のエルダド礁やランキアム礁など4カ所で埋め立て作業を行っているとの報道について、深刻な懸念を表明した。
中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が2002年に出した、領有権争いを悪化させる行動の自制を定めた「南シナ海行動宣言」に違反すると批判した。
ブルームバーグは、西側の当局者の話として、中国の海上民兵がエルダド礁やランキアム礁などの埋め立てを行っていると報じていた。
中国の在フィリピン大使館はこの報道を「フェイク(偽)ニュース」と一蹴。
中国外務省の毛寧報道官は定例記者会見で、領有権を主張する国や地域の間で、岩礁や無人島を開発しないことを含む「厳粛な合意」が成立していると改めて指摘。
「中国は常にこの合意を厳格に守ってきた。現在、中国とフィリピンの関係は発展の良い機運があり、双方は友好的な協議を通じて海洋問題に適切な対処を続ける見通し」と述べた。
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