今なお続く臓器収奪 啓発ポスター展 関東で開催

2022/12/03
更新: 2022/12/08

中国の臓器収奪について伝えるポスター展が東京都立川市で開催された。日本や米国、韓国など世界各国のアーティストが制作した37作品が展示され、今なお続く中国共産党による人道に対する罪の即刻停止を呼びかけた。

ポスター展「生体臓器収奪を制止せよ」は11月29日から12月1日まで、立川女性総合センターで開かれた。2月と3月に再び東京と神奈川で開催する。

現在、中国の臓器移植件数は世界第2位となっている。中国ではドナー制度が不完全であるにもかかわらず、ごく短時間で適合する臓器が提供されている。問題の調査を行った人権弁護士らは、「良心の囚人」から臓器を収奪していると結論づけた。

展覧会スタッフの王さんは、人間の臓器を生きたまま奪うことは人権蹂躙であり、人類の普遍的な権利を破壊していると述べた。また、ホロコースト以上に残虐であるにもかかわらず、広く知られていないとし、ポスター展を通じて一人でも多くの方に事実を知って欲しいと語った。

展示作品は、2020年に日台韓のNPO団体らが主催した国際ポスターコンクールの受賞作品。コンクールには70か国から1049点の応募があり、49作品を選出した。展示作品はその一部となっている。

銀賞を受賞した日本の大学生・大橋輪さんは受賞式の際、「コンテストを通して臓器の強制摘出問題について考える時間を持つことができ、さらに知識を増やすことができた」「自身のポスターをきっかけに、この悲惨な出来事をより多くの人々に知ってほしい」と語っている。

銀賞をとった大橋輪さんの作品(台湾国際臓器移植協会より)

ポスター展主催団体のSMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)の根本敬夫氏は、中国の移植技術は日本から学んでいたこともこれまでの活動で判明しており、日本の支援で建てた北京の中日友好病院でも移植手術は行われていると強調。「日本も無関係と言いきれない」と語った。

次回のポスター展は下記の通り。

2023年2月17日〜19日 
東京都江戸川区タワーホール船堀 展示ホール2 
9:00から21:30まで(初日は12:00から、最終日は14:00まで)

2023年3月25日〜26日 
神奈川県相模原市ユニコムプラザ相模大野マルチスペース
9:00から21:30まで(初日は12:00から、最終日は17:00まで)
 

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
大道修
社会からライフ記事まで幅広く扱っています。