米中間選挙まで残りわずか…トランプ氏、共和党が上下院制す「チャンスある」

2022/11/05
更新: 2022/11/05

中間選挙の投開票日が目前に迫るなか、トランプ前大統領は共和党が下院を制すると予測し、上院では共和党が「良いチャンス」を持っていると述べた。

トランプ氏は2日、クリス・スティガル氏のポッドキャストに出演し、「上院では良いチャンスがあると思う」と述べ、「3か月前にはチャンスはなかった」と付け加えた。

「現在、我々は上院で51、52議席を獲得するチャンスがある」「下院はかなりうまくいくだろう。私は共和党がかなりの議席数を獲得すると思う」と話した。

トランプ氏の予想は、多くの共和党議員や一部のアナリストが予測したものと一致している。中間選挙では、政権与党が議席を減らす場合が多い。共和党は5議席積み増せば過半数に届くことになる。

上院選は接戦の状態だ。しかし先月30日、米共和党上院選挙対策委員会のリック・スコット委員長は、同党が52議席を確保し、過半数をわずかに上回ると予想した。カギを握るのは、ネバダ、ジョージア、ペンシルべニア、アリゾナの4つの激戦州だ。

共和党が上院を奪還するには、ネバダ州で民主党現職のキャサリン・コルテスマスト議員、ジョージア州で民主党現職のラファエル・ウォーノック議員を破り、ペンシルバニア州の議席を維持することが必要となる。ペンシルべニア州では、同州副知事を務める民主党のジョン・フェッターマン候補と健康番組の司会者として知られる共和党のメフメト・オズ氏が議席を争っている。

5月に脳卒中を患ったフェッターマン氏は、オズ氏との討論で、著しい認知障害の兆候を示した。フェッターマン氏は、質問や相手の発言を理解するためにクローズドキャプションを使用し、しばしば言葉を詰まらせる場面があった。

これについて、トランプ氏は「フェッターマンを出演させた代理人が誰であれ、それはひどいことだと思った」と述べた。

アリゾナ州では、トランプ氏が今年初めに支持したブレイク・マスターズ上院議員候補(共和)が、1日に第3の政党、リバタリアン党のマーク・ビクター氏との候補者レースに勝ち、選挙戦での勢いを増した。のちに、ビクター氏はマスターズ氏への支持を表明した。

ビクター氏は声明で、「議論の末、立候補を取り下げ、米上院選でブレイク・マスターズ氏断固支持が自由と平和のために最善であると信じる」とし、「ブレイク当選のため、合理的に可能な限り支援するつもりだ」と述べた。

米政治サイトのリアル・クリア・ポリティクス(RCP)の分析によると、ビクター氏の支持率は1〜6%に達しているとされている。最新の世論調査では、マスターズ氏と対立候補である現職のマーク・ケリー上院議員は拮抗した状態が続いている。

ジェフ・フレーク元上院議員(アリゾナ州選出)が勝利した2012年の上院選では、ビクター氏は約4.6%、10万2000票を獲得している。当時、民主党員のリチャード・カルモナ氏は約6万8000票差でフレークに敗れたと、アリゾナ州の地元メディアは報じている。

RCPが1日に発表した中間選挙の調査によると、共和党が下院を下院を奪還する可能性が高く。上院でも接戦7州の行方次第だが共和党が優勢と分析した。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。