[24日 ロイター] – 全米教育統計センター(NCES)が24日発表した「国民の成績表」と呼ばれる「全米学力調査(NAEP)」で、児童・生徒の学力が急速に落ち込んだことが分かった。新型コロナウイルス禍による学校閉鎖の影響が示された。
歴史的な学力低下は特に数学と読解力で顕著で、数学は大半の州と人種で最も大きく低下。読解力も数学ほどではないが、大半の地域で低下した。
調査は全米から抽出した小学4年生と中学2年生を対象に、今年1─3月に実施。コロナ禍開始以来初めて行われた包括的な全米規模の学力テストとみられている。
2020─21年度に在宅を余儀なくされた生徒の中では、より頻繁にコンピューターにアクセスし、静かな学習の場が確保され、教員から特別支援を受けられた生徒の学力が高かった。また、中学2年生で学力が高かった生徒は、低かった生徒に比べてリアルタイムのビデオ授業出席回数が多かった。
学力低下が最も顕著だったのはマイノリティの生徒だったほか、白人と黒人・ヒスパニック系の学力格差は19年の前回テスト時より拡大した。
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