13日にマレーシアのペナンで開催されたミスコンテスト「ミス・アジア・グローバル」の開会式で、台湾代表は登壇を拒まれた。主催者側が中国の圧力に屈したとみられる。

開会式では各国代表は１人ずつ壇上に上がり、母国語で来賓に挨拶する。台湾代表のカオ・マンロン（高曼容）さんは順番が回ってきて登壇しようとしたタイミングで、関係者によって阻止されたという。

台湾外交部（外務省）は翌日、国際的な場であらゆる卑劣な手段を使って、台湾を抑えつける中国の悪質な行為に対して「強く非難する」と声明を出した。中国の圧力に屈した主催者側に抗議するよう、駐マレーシア代表処（大使館）に指示したと発表した。

現場に居合わせた、台湾の元立法委員（国会議員）で桃園市政府資訊科技（情報技術）局長の余宛如氏は、涙を流すカオさんの姿を映した動画などを自身のSNSに公開した。

動画では、台湾チームは「Taiwan Go」と大声で叫び抗議している。後に主催者側はカオさんに謝罪した。

余氏によれば、全ての出場者が登壇して自国の国旗を振る場面があった。「最後の最後で、中国の圧力によって主催者側が台湾代表をステージに上げられなかったと知った」という。

近年、中国は国際社会での台湾の存在感をかき消す目的で嫌がらせを働いてきた。とくに台湾国旗の使用には敏感に反応している。オリンピックなど世界的なイベントでは、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で五輪旗を使用している。

（翻訳編集・李凌）