米ニューヨーク市に拠点を置く「全世界脱党支援センター」は5日、中国国民4億人超が中国共産党とその関連組織から脱退したことを祝うイベントを開催した。米国の実業家、ジャーナリスト、弁護士、人権活動家ら500人が出席した。
「中国共産党組織からの脱退運動は中国社会にとって『波濤(はとう、大波)』である。共産党組織を脱退する人が今後さらに増え、中国社会に多大な影響を与えるに違いない」
妻と出席した、投資会社ニューカム&カンパニーの創業者兼最高経営責任者(CEO)のフレデリック・ニューカム(Frederick Newcomb)氏はこう述べた。
ニューカム氏は、弾圧に屈することなく自由を求めるのはアメリカの建国基本理念だと強調した。自身の先祖が17世紀に英国から渡米し、アメリカの開拓と発展に関わったと紹介した。当時、英国教会のあり方を批判し弾圧を受けた多くのピューリタンがアメリカ大陸に移住した。
同氏は、1775年に起こった英米間のレキシントン・コンコードの戦いと、同年から始まったアメリカ独立革命を挙げ、多くの中国の人々はアメリカを建国した人々と同じく「抑圧からの解放を求めている」とした。
ニューカム氏の妻、セシリア・クラウリー(Cecelia Crowley)氏は、4億人余りの人々が中国共産党の各組織から脱退できたのは「(同センターの)ボランティアの皆さんが勇気を持って取り組んだ結果だ」と称賛した。
「水面に石を投げると波紋が広がる。皆さんの努力は広い海の大きな波のように、ここアメリカから中国本土に波及していくだろう。これからもますます多くの中国の人々が加わるだろう」
クラウリー氏は今後も脱党運動を支援していくと強調した。
(記者・林丹、翻訳編集・張哲)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。