[ワルシャワ 1日 ロイター] – ポーランド政府は1日、第2次大戦中のナチス・ドイツの侵攻と占領による損害が約6兆2000億ズロチ(約183兆円)に上るとの試算を公表し、ドイツ政府に賠償交渉を求める方針を示した。
ドイツ政府は賠償問題は解決済みだとの立場を示している。
保守系与党政権「法と正義(PiS)」は2015年に政権を取って以降、何度か賠償請求を主張していたが、公式には請求していなかった。
PiSのカチンスキ党首は、最も限定的で保守的な方法で試算したとし、今後請求額が増える可能性があると述べた。
第2次大戦中にポーランドでは300万人のポーランド系ユダヤ人を含む約600万人が犠牲になったとされる。
ドイツ政府は、ポーランドが1953年に賠償請求を放棄したため請求権は消滅したとの立場で、賠償問題は解決済みだと主張している。
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