世界大会「ミス・ワールド2022」に出場する中国代表を決めるコンテスト「第71回ミス・ワールド中国大会」組織委員会は24日、代表に選ばれた秦澤文さんの経歴詐称疑惑について調査を開始したと発表した。
本大会では本来、別の選手が1位優勝したが、大会組織委員会は22日、違反行為があったとして、同選手の代表資格を取り消した。代わりに秦澤文さんを代表に選出した。
SNS微博の大会公式アカウントによると、秦さんは1997年生まれで、大学でコンピュータ技術を学んだ後、金融分野の修士号を取得した。米IT大手オラクルなど世界的に名だたる企業でインターンを経験したのち、中国大手証券会社、安信證券にアナリスト・アシスタントとして勤務している。
だが、秦さんが上位3位の入賞者ではないことから、この不可解な代表選出をめぐって疑問が噴出した。
「優勝者が失格なら、第2位の入賞者が順位繰り上げになるのでは?」などの書き込みが寄せられた。
さらに経歴詐称の疑いも浮上した。
中国証券協会の記録によると、秦さんは修士号を取得しておらず、安信證券では一般業務に従事しており、国家資格を必要とするアナリストではなかった。
出身大学について、大会は名門大学の「上海交通大学」と紹介していたが、実際ははるかに格下の華東交通大学(江西省)だったという。
指摘を受け、大会組織委員会は23日、秦さんの紹介文から「修士号取得」の文言を削除した。
中国大会組織委員会は不正が確認された場合、しかるべき措置を講じると表明した。
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