中国、国有半導体大手の前幹部らを拘束

2022/08/03
更新: 2022/08/03

中国当局が7月中旬に国有半導体大手、紫光集団の刁石京・前聯席総裁と同社傘下の北京紫光科技サービス集団の李禄媛会長の身柄を拘束したことがわかった。

中国メディア「財新網」は2日、複数の関係筋の話として、当局が7月16日に刁氏と李氏、紫光集団の趙偉国・前会長の身柄を拘束したと伝えた。現在、3人と連絡が取れない状況だという。

報道では、趙氏は中国の工業情報部(省)電子情報司長を務めた刁石京氏と政府のつながりに目をつけ、2018年に紫光集団の上級幹部として迎えた。

紫光集団は20年秋、複数回の債務不履行(デフォルト)を起こし、21年7月に破産・再編の手続きに入った。

7月に入ってから中国政府は、半導体産業を担う業界重要人物を相次いで拘束した。

中国共産党の中央規律委員会(中規委)は28日、肖亜慶・工業情報相を「規律違反と違法行為の疑い」で調査していると公表した。30日、中規委国家監察委員会は、国策半導体ファンド、国家集成電路産業投資基金(国家大基金)の経営トップである丁文武氏への調査を始めたと明らかにした。丁氏は工業情報省電子情報司の副司長を務めたことがある。

張哲
張哲