ティム・バーチェット議員(共和党)は17日、「この歴史的な公聴会において、国防総省から、長年不可解だとされてきた現象に対する説明がなかった。国防総省は国民に対して、UFOに関する十分な透明性を示していない」と語った。
バーチェット氏は記者団に対して、「やられてしまった。当局は、UFO(公式用語ではUnidentified Aerial Phenomena(UAPS)とも呼ばれる)に関する情報を国民に隠していると思う」と述べた。
この発言は、1969年以来初めて開かれたUFO公聴会の後でなされた。当初から飛行士たちは不可解な光を目撃していたが、この話題は、過去半世紀の間議論の主流にはなっていなかった。
当日の公聴会前に、下院情報小委員会は、国防総省のロナルド・モートリー情報局長とスコット・ブレイ海軍情報局副局長から証言を聞いた。議員たちにはUAPのビデオ2本が見せられた。
たまたま会議に出席していたバーチェット氏は、「ビデオは他にもいろいろあるだろうに、あんないい加減なビデオを見せるなんて」と、語った。
公聴会では、2021年に軍人が撮影した「米海軍機の前を飛ぶ白い反射球状の物体」についての質問があったが、ブレイ氏は、その特定の物体について「説明がつかない」と述べた。
バーチェット氏は、長い間、UFO情報に関する透明性の向上を提唱して来た。「一般市民には、直接目撃したパイロットの話を聞く権利がある」と語っている。また、「公聴会で出て来た政府当局者はあまり知識がなく、重大な疑問に対して明確な回答ができなかった」と、同日、ツイッターに書き込んでいる。
大紀元は、バーチェット氏の発言について小委員会の代表者にコメントを求めた。
アンドレ・カーソン議員(民主党)が議長を務める公聴会では、昨年のUAPに関する政府の主要報告書の内容についての追求も行われた。2004年から発生した144件の事件を検証した結果、そのうちの18件は「UAPの異常な移動パターンや飛行特性」についての報告だと認められた。いっぽう、軍の目撃情報記録には、米軍機との「ニアミス」が11件含まれていた。
国防総省の情報・安全保障担当次官であるモートリー氏は、ほとんどのUAPは「内容を精査し体系的に処理されている」と述べた。
ブレイ氏は、議員たちに対して「国防総省の手持ちのデータでは説明できない事例も、限定的ではあるが存在する。例えば、飛行特性やシグネチャー管理などの事象が含まれている。それらは、正に我々の最大の関心事である」と語った。
公聴会の後、委員会が非公開セッションで開かれ、議員たちは機密情報を聞くことができた。
バーチェット氏は、不可解な目撃情報とロシアや中国などの外国勢力とが結びついているという憶測を否定した。
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