北京市で都市封鎖の懸念 買いだめに走る市民も

2022/04/26
更新: 2022/04/26

中国北京市では中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染が拡大したため、東部の朝陽区は一部の地区を封鎖した。北京市民の間では、市当局が上海市のような厳しい都市封鎖を実施するとの不安が広まり、食料の買いだめを急いでいる。

北京市衛生当局の発表では、22日以降、北京市内の8地区で計70人の新規感染者が確認された。感染者が多く出た朝陽区政府は25日、区民全員にPCR検査を開始した。区政府は、区内の14の地区を封鎖し住民の外出を禁止した上、飲食店や娯楽施設に一時営業停止を指示した。小中高校も休校となった。区民らは27日と29日も追加のPCR検査を受けなければならない。

区民の劉波さん(仮名)は、「オミクロン株に感染しても症状は軽いと聞いた。でも政府の宣伝とゼロコロナ政策のせいで、私たちは非常に不安になった」と大紀元に話した。劉さんによると、これまで早朝5時に起こされPCR検査を受けたことがある。「周りの人は皆不満を持っている。どこまで我慢できるかはわからない」

独立学者の高山さん(仮名)は「今近所の人や知り合いと会うたびに、挨拶の代わりに食料を買いだめしたかと互いに聞いている。私たちは、都市封鎖が実施された場合の物資不足をとても心配している」と述べた。

(記者・張鍾元、翻訳編集・張哲)