ロシアから侵攻を受けたウクライナは現在、混乱を極めている。同国にある中国大使館は26日、滞在中の中国人に対して、「みだりに身元を明かさないよう」呼びかけた。
この2日前、車で移動の際は「中国国旗」を掲げて身を守るよう呼び掛けたばかりだ。方針転換の背景には、中国のSNS上でウクライナを揶揄する投稿が相次ぎ、ウクライナで反中感情が高まったことがあるとみられる。
「戦争が長期化すれば、ウクライナ女性がやってくる」
「ウクライナ女性を引き取る」
「ウクライナ美女にしか関心がない」
こうした投稿が中国版ツイッターのウェイボー(微博)で拡散された。ウクライナメディアによって報じられ、波紋が広がった。
在ウクライナの中国人はSNSに投稿し、対中感情の悪化で、防空壕への避難が現地住民に拒否されたとし、悪質な投稿をやめるよう訴えた。「お願いだから、戦争でふざけるのはやめて!」「今は中国人だとわかるものを全部隠さなければいけない」と強調した。
現在、ウクライナには6千人あまりの中国人が滞在しているという。
(翻訳編集・李凌)
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