カナダの首都オタワでのトラック運転手らによる中共ウイルス(新型コロナ)ワクチンの接種義務化に対する抗議デモをめぐり、ラメッティ法相は「親トランプ運動」のメンバーの銀行口座を凍結する可能性があると警告した。財務省は18日現在、既に一部の口座を凍結し始めたとしている。
ラメッティ氏は16日、カナダメディア「CTVニュース」に出演した際、トラック運転手の抗議活動に寄付をしたカナダ人は「口座凍結の対象となる」と強調。「『親トランプ運動』のメンバーで、何十万ドル、何百万ドルをこの抗議活動に寄付しているなら、あなたは(口座が凍結される可能性があると)心配するべきだ」と述べた。
カナダのトルドー首相は14日、抗議行動は経済に害を及ぼしているとし、政府に強い権限を与える緊急事態権限の発動を表明した。さらに政府が抗議運動への資金提供を制限する政策を打ち出したほか、金融機関は抗議活動に関わった個人や法人の口座を凍結できるようにした。
フリーランド財務相は17日、記者会見で法執行機関から提供された情報をもとに、銀行が一部の個人と法人の口座を凍結し始めたことを明らかにしている。
抗議デモは先月15日、政府が米国との国境を越えるトラック運転手へワクチン接種を義務付けたことで発生。29日に全国各地からトラック運転手がオタワ集結し、選択の自由を求めた。
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