中国中央政府は香港の大学で思想教育を強化している。香港中文大学は年内にも国家安全教育を新たな教科として追加する。必修科目に「今の中国を認識しよう(Understanding China Today)」を新設し、単位の取得が卒業の条件になっている。
米政府系メディア、ラジオ・フリー・アジア(RFA)はこのほど、情報筋の話として、1単位の必修科目「今の中国を認識しよう」が今後、追加されると伝えた。
同大は、すでに香港の「ミニ憲法」である基本法と国家安全について教育を実施している。教職員と学生向けに「国家安全」や「国際情勢と中国の外交」などの講座を開講した。
香港理工大学、浸会大学、香港教育大学、嶺南大学などでは、国家安全教育をすでに実施している。
2019年に香港で多発した反政府デモでは、大学生が主体となっていたため、中央政府は大学でイデオロギー教育を通じて洗脳を図る狙いがあるとみられる。
昨年5月、中国政府は「国家安全教育」を本土の大学の必修科目にするよう義務付けた。
(翻訳編集・李凌)
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