蔡英文総統は16日、仏ドルジ元環境相率いる仏超党派議員団を台北の総統府に迎え、会談した。蔡総統は仏閣僚の訪台や、台湾EU間の二者間投資取り決め(BIA)締結に向けた動きが加速することを期待すると述べた。中央社などが報じた。
仏議員の訪台は10月の上院議員団に続く。3カ月以内に上下両院議員ともに訪台する国は欧州ではフランスが初めて。15日から19日まで滞在する。総統ほか蘇貞昌行政院長ら、游錫堃立法院長、吳釗燮外交部長とも会談するという。
上下院議員の訪台を受けて、蔡総統は「台湾とフランスの関係はめざましく発展した」と評した。ドルジ氏は、半導体を含む経済分野など「実りある双方協力に期待する」と述べた。
台湾外交部によると、今回の訪問を通じて、両側はコロナ後の経済回復、デジタル変革、インド太平洋地域の安全保障など政治経済の問題について意見交換を行う予定。
仏下院は11月29日、台湾の世界保健機関(WHO)など国際会合への参加を支持し、実現のために仏政府が外交努力を続けることを促す決議が可決した。上院でも5月に同様の決議が可決している。
先日英リバプールで開催されたG7外相会議の議長声明では、「台湾海峡の平和と安定の重要性」が改めて強調され、中国の「威圧的な経済政策への懸念」を表明した。
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