米下院議員団の台湾訪問、外交部が詳細発表

2021/11/30
更新: 2021/11/30

台湾外交部は29日、下院議員5人を含む17人の米国訪問団の台湾滞在に関する詳細を発表した。双方は安全保障及び経済分野での協力などについて意見交換を行ったという。

外交部の発表によると、米議員団の滞在は25日から26日まで。蔡英文総統を訪問したほか、国軍退除役官兵輔導委員会の馮世寬主任委員と会談を行い、米台関係について意見交換した。また、台湾北部や桃園市のイノベーションハブなどを訪れ、台湾の先端産業を見学した。

外交部によると訪台したのは、マーク・タカノ議員、エリッサ・スロトキン議員、コリン・オールレッド議員、サラ・ジェイコブス議員、ナンシー・メイス議員。

外交部の呉釗燮部長は米下院議員団の訪問は「緊密で友好的な米台関係を象徴するもの」とし、台湾は引き続き米国との提携強化と国際社会への貢献を期待していると述べた。

中国共産党は台湾への外国議員訪問に強く反発した。外交部の汪文斌報道官は28日の定例記者会見で、中国と外交関係にある国が台湾と公式に交流することに反対すると述べ、訪台を批判した。

また、中国軍は米議員訪台期間中を含め台湾防衛識別圏(DIZ)に軍機を侵入させるなどして、連日威嚇行動を行っている。26日には、台湾海峡周辺で「戦闘準備」に向けたパトロールを実施したと発表した。詳細は判明していない。28日には過去7週間で最大規模となる27機を飛行させた。台湾国防部によると、空中給油機「運油Y-20」が初めて確認されたという。

この中国機のDIZ侵入を受けて、台湾外交部は「強圧的な行動は明らかに台湾を屈服させようとする試みであり、民主的なパートナーから遠ざけるためのものだ」とツイートした。「しかし台湾は決して中国共産党の圧力には屈しない」と強調した。

蘇文悦
蘇文悦
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