「特定の人種やDNAに感染させる」中国が提出した人工ウイルスの文書とは=調査ジャーナリスト シャリ・マークソン氏インタビュー(2)

2021/11/20
更新: 2021/11/20

新型コロナウイルスは「人工ウイルス」なのか。マークソンさんによれば、武漢ウイルス研究所では、ウイルスの感染力を増強する「機能獲得実験」が行われていた。

「彼らはワクチン開発のために、コロナウイルスの遺伝子をいじって、どのウイルスが人間に感染するかを調べていた。彼らに邪な動機があったとは断言できないが、無責任な研究だ。非常に危険な新種のウイルスを作り出しているからだ」

この種の研究を巡っては、10年以上前から科学界では大きな議論を呼んでいた。多くの科学者がパンデミックを引き起こす危険性があると指摘し、研究には反対していた。建設に協力したフランスの会社は、施設の運営が始まった途端に追い出された。

マークソンさんは、「武漢ウイルス研究所を視察した米外交官は、安全性に問題があると報告していた…まさに起こるべくして起こった事故と言えるだろう」と話す。

中国が提出した恐ろしい文書

2011年、中国政府は国連が主催する生物禁止条約運用検討会議に文書を提出した。この文書は彼女にとって非常に恐ろしい内容だった。詳細は彼女の著書『What really happened in Wuhan』(仮邦題:武漢で実際に起きたこと)に記されている。

「彼らは文書の中で、人工ウイルス製造の技術や、特定の人種、特定のDNA、特定の遺伝子に感染させるウイルスの開発について説明していた。また、この研究のリスクと、人類を滅ぼすようなパンデミックを引き起こす可能性についても述べていた。衝撃的な内容だ」

なぜ中国は国連に文書を提出した時点で、生物兵器禁止条約違反に問われなかったのか。非常に不可解だとマークソンさんは言う。

「多くの警告があったにも関わらず、なぜ私たちは、もっと注意を払わなかったのか。少なくとも中国が何をしていたのか、どんな研究をしていたのかを、我々は知っておくべきだった」

マークソンさんによると、武漢ウイルス研究所と中国軍には密接な繋がりがある。中国政府は国を挙げて軍民融合を推進しているため、研究が悪用される可能性もある。

「なぜ米国は研究所に資金を提供していたのか。監視も透明性もない施設で、危険な研究が行われていたのに、我々はウイルスのデータベースさえ入手できない。こんな不条理な話があっていいのか」とマークソンさんは憤る。

中国軍と繋がる武漢ウイルス研究所には、アメリカだけでなくオーストラリアなど多くの欧米の研究所も関与していた。これは安全保障上の重要な問題だが、世界の政治家たちは注目していないとマークソンさんは指摘する。

隠蔽は続いている

マークソンさんがインタビューしたマイク・ポンペオ元国務長官は、「まだ隠蔽は続いている」と言った。WHOの調査団が武漢入りしたが、ほとんどの人は茶番だと思っている。中国の隠蔽に対して、アメリカは何ができるのか。

「信頼のおける国際機関から圧力をかけるべきだ。WHOには独立した調査などできないと確信している…この研究に関わっていた、多くの欧米の機関や科学者たちが何を知っているのかを調査しなければならない。彼らは情報を持っているはずだ。すべての研究機関は透明性を確保するべきだ」

「ファウチ氏が他に何を知っているのか、NIHの資金の流れがどうたったのかを知る必要がある…たとえ中国が調査に協力的でなくても、欧米には解決できる道がある。共産党政権が、急に透明性を持つことはないのだから」

(おわり)

米国思想リーダー「Sharri Markson: Unmasking the Wuhan Institute of Virology and the Origins of COVID-19」より

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。