CIA、いわゆる超能力を研究 70年代から

2021/11/10
更新: 2021/11/10

中央情報局CIA)は10月27日、超感覚的知覚(ESP)と呼ばれるいわゆる超能力について、長年に渡り研究していることについてコメントした。CIAがホームページで発表した文書によると、超能力試験の中には、ある人が世界にある遠い場所や物を「見えるかどうか」を調査する遠隔透視という能力もあり、「正確な遠隔透視の体験は存在する」と認めた。

「スターゲイト・プロジェクト」(Stargate Project)と名付けられたこれらの研究はCIAおよび国防情報局(DIA)によって70年代に行われた。CIAは研究結果を1995年9月に発表し、オンラインで公開している。評価としては、その存在は認めているものの「諜報目的としては信頼性に欠け、一貫性がなく、散発的」としている。

米国議会の要請により、CIAは超能力研究に関する機密文書を部分的に公開している。研究のなかには、かつて一世風靡したイスラエルの超能力者ユリ・ゲラー(Uri Geller)氏に対して行った1973年の実験も含まれている。

CIAの最近のコメントを受けて、ユリ・ゲラー氏は英デイリー・スター(Daily Star)10月29日付のインタビューに応じた。ゲラー氏は、確かにCIAと仕事をしたことがあると述べたが、詳細を公言することは控えた。

同氏によれば、CIAは今でも超能力を持つ人々を採用しているが、メディアから非難を浴びることを避けるために、情報を公開していないという。

また、同氏は最近、米軍の任務で韓国に行き、超能力を使ってその地域の隠された地下通路を探してほしいと頼まれたことがあると述べた。

米政府が公開した超能力実験に関する文書によると、ゲラー氏はスタンフォード研究所の密閉された部屋で実験を受けた。研究者が1つの単語をランダムに抽選し、部屋の外にいる人はその言葉から連想するものを描き、描いた絵を透視するという実験だった。

実験では、研究者が「バンチ(房)」を選び、「ブドウ」の絵を描いた。そこで、ゲラー氏は「紫色の丸」と言い、ブドウを描き始めた。しかも、ひと房24粒という数も正確に当てたという。

蘇文悦
蘇文悦