南極観測船・砕氷艦「しらせ」出国行事 昭和基地には12月到着予定

2021/10/28
更新: 2021/10/28

海上自衛隊の南極観測船・砕氷艦「しらせ」の出国行事が27日、横須賀基地で行われた。第63次南極地域観測行動計画に基づき、14日間の停留隔離を経た後、11月10日に同港を出発する。

「しらせ」は11月24日、オーストラリアのフリーマントルに入港して燃料補給を行う。11月26日に出発し、12月1日には南極の昭和基地に近いリュツォ・ホルム湾へ到着する予定。

その後、来年3月9日までに第62次越冬隊員を乗せて南極を離れ、同月30日に横須賀へ入港する計画だ。

第63次計画によれば、行動日数は航海を含めて141日、昭和基地沖の行動は58日となっている。植物学や生態学の研究者、施設設営の建設専門人員などからなる隊員数は、10月27日発表時点で78人(夏隊43人、越冬隊35人)となっている。総航程は約1万8000マイル。

「しらせ」の酒井艦長は10月20日、岸防衛相に出国報告を行なった。11月の1週目には、「しらせ」は観測計画に関するオンライン記者会見を行う予定。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。