[エルサレム 15日 ロイター] – イスラエルでは新型コロナウイルスの大規模な流行から4カ月が経過し、新規感染者や重症者が急速に減少した。専門家はワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)やワクチンパスポート(接種証明書)、マスクの着用義務などが功を奏したと指摘している。
イスラエルは6月に新型コロナのデルタ株による流行第4波に見舞われた。
政府は新たなロックダウン(都市封鎖)は行わず、12歳以上の国民にブースター接種を行い、マスク着用を義務付けた。レストランなどの利用はワクチンの接種証明書や陰性証明書など「グリーンパス」の提示を条件とした。
9月上旬にピークを迎えて以降、1日の感染者数は80%以上減少し、重症患者はほぼ半減した。
ベネット首相は今週「日ごとにデルタ(株)の波を打ち破っている」と述べ、「新型コロナとの共生を可能にする綿密で賢明かつ柔軟な」政府の措置の結果だと主張した。
新型コロナ専門家による政府の諮問委員会を率いるラン・バリサー氏は、政策の組み合わせがデルタ株の流行抑制に寄与したの認識を示した。
マスク着用義務、グリーンパス、PCR検査や迅速抗原検査など大規模検査を例に挙げた上で、ブースター接種によるワクチン接種キャンペーンが最も効果を上げたと分析した。
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