AIDA世界大会、台湾国旗削除 日本代表団が抗議「日本の国旗も削除を」

2021/10/01
更新: 2021/10/01

9月20〜30日にキプロスのリマソールで開催された、フリーダイビング世界大会「AIDA世界選手権2021」の主催者が突如、試合の放送画面から台湾の国旗を削除したことを受け、日本代表団は「恐ろしい政治の干渉」と批判し、日本国旗の削除を要請した。米国など9カ国の選手団も日本の行動に追随した。

今年のAIDA世界大会では台湾から5人の選手が出場した。主催者のAIDAインターナショナルは28日、予告なしに放送画面から台湾の国旗を削除した。同日の出場選手44人のうち、台湾の侯一明選手の国籍を示す部分だけが「空白」となっていた。

主催者は「台湾国旗が表示されれば、中国でのライブ放映が妨害を受ける可能性が高いため」削除を決定したと説明した。

台湾代表団は「チャイニーズタイペイ五輪委員会の旗」の掲示に変更するか、あるいは国旗表示欄を「空白」のままにするかの2つの選択を提示された。代表団は後者の「空白」を選択した。

これを受け、日本AIDA協会は台湾への支持を表明し、主催側に「YouTube LIVEの競技リストの日本の国旗も削除してください」と要請した。

協会はFacebookアカウントで声明を発表し、「これが恐ろしい政治干渉に対して私たちが行える唯一のささやかな抵抗です。台湾だけが不利益を負っている状況を看過できません。私たちは台湾と痛みを共有したいと思います。私たちはスポーツに政治が干渉するのを許しません」と強く抗議した。

日本に続き、ロシア、米国、クロアチア、オランダ、オーストラリア、韓国、フランス、ドイツ、スロベニアも、自国国旗の削除を要求した。

台湾の侯一明選手は自身のFacebookを更新し、「多くの国からの支援に感謝します!」と感動の意を表した。

一方、AIDAインターナショナルは1日、Facebookの公式アカウントで謝罪声明を発表し、再発防止を約束した。

(翻訳編集・李凌)