中国共産党創立100年となった7月1日、米国と欧州議会の議員らはツイッター上で、中国共産党が結党してからの100年は「自由を抑制し、人権を侵害してきた100年だ」と相次いで批判し、国際社会は必ずその責任を追及すると主張した。議員らは最近の中国共産党政権による香港の民主化運動への弾圧と台湾に対する圧力強化を挙げた。
米国のミット・ロムニー(Mitt Romney)上院議員は、「中国共産党設立100周年は祝うべきではない。中国共産党は、100万人のウイグル人に対する大虐殺、反体制派の投獄と処刑、印刷物やテレビ放送とSNSへの検閲を続けており、香港市民に約束した自由を反故にし、国民を監視しているからだ」と投稿した。
ブライアン・マスト(Brian Mast)下院議員は「中国共産党(の100年)は自由を抑圧し人権侵害をしてきた100年だ。私たちは中国当局の責任を追及しなければならない」とした。
スティーブ・シャボット(Steve Chabot)下院議員は「今日、中国共産党成立100年を迎えた。文化大革命から天安門での虐殺、香港、チベット、新疆、法輪功、そしてCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の隠ぺい工作まで。共産党の統治は終わりのない残虐行為の連続だ。正義はこの邪悪がさらに100年を続けることを許さない」と主張した。
ミシェル・スティール(Michelle Steel)下院議員は、「中国共産党成立100年は祝うべきものではない。共産党政権の手によって数百万人以上の人々が抑圧、拷問、殺害されてきた。私たちは中国共産党の責任を追及すべきだ」と書き込んだ。
ドグ・ラムボーン(Doug Lamborn)下院議員は、「米国と米国のメディアは、習近平氏あるいは中国共産党に対して祝賀すべきではない。中国共産党はすでに8000万人の人々を殺害した。彼たちは、世界で最も進んでいる全体主義警察国家を築いた。彼たちは今、ウイグル人を虐殺している」と批判した。
ドイツの欧州議会議員エンジン・エログル(Engin Eroglu)氏はツイッター上で、中国当局が香港の民主派新聞紙、蘋果日報の幹部を逮捕し、同紙を廃刊に追い込んだことを非難したうえ、来週の議会でこの問題を取り上げる予定だと明らかにした。議員は、欧州は自由と人権のために、中国当局と戦っていくと強調した。
ブルガリアの欧州議会議員イルハン・キュチユク(Ilhan Kyuchyuk)氏は1日、欧州メディア「Euractiv」に寄稿した。同氏は記事の中で、「1920年の暴力事件から1989年天安門広場での民主化運動の弾圧まで、そして今、香港での抗議活動を封じ込め、軍用機を使って台湾をどう喝していることを含めて、中国共産党は世界の平和を深刻に脅かしている」と糾弾した。キュチユク議員は、「私たちは、過去の悲劇的な過ちを繰り返すことなく、この問題に直面する必要がある」と主張した。
フランスの欧州議会議員、ラファエル・グリュックスマン(Raphaël Glucksmann)氏は「今日は中国共産党設立100周年だ。今日の7月1日を、ウイグル人住民を声援し、習近平独裁政権のすべての犠牲者と連帯する日にしよう」とツイッター上で提案した。
(翻訳編集・張哲)