米下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員(カリフォルニア州選出、共和党)は、選挙以来初めての国会での記者会見で、共和党が選挙で議席を増やしたことに触れ、米国民は社会主義に対して断固反対の姿勢を示したと述べた。
マッカーシー議員は11月12日、記者団に対して「今回の選挙で明らかになったことは、共和党は今やアメリカの労働者の党だということだ」と述べた。
共和党は下院で議席を増やし、これまでに7議席を獲得しており、残り11議席の結果はまだ出ていない。上院では、アラスカ州の勝利により、共和党は50番目の議席を獲得した。共和党はジョージア州で、2つの決選投票のうち、1つ獲得すれば上院で過半数を維持できる。
ナンシー・ペロシ下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)は先週、下院選挙で民主党の結果が芳しくなかったことについて、「私たちは下院ですべての戦いに勝ったわけではないが、戦争には勝った」とコメントした。ペロシ氏はまた、民主党のジョー・バイデン候補は「リーダーとして強い権限を持っており、彼は強い民主党の下院を持ち、上院にも多くの民主党議員がいる」と述べた。
マッカーシー議員は12日の発言で、今回の選挙は「社会主義に対する反対、警察からの資金引き揚げに対する反対、そして民主党がこれまで議会で過半数を占めながら、それを無駄にしたことに対する反対を示した」と述べた。
マッカーシー議員はFOXニュースのインタビューで、この見解をさらに明確にし、「有権者は社会主義か自由かという明確な選択を与えられた。彼らは自由を選んだ」と述べた。
マッカーシー氏は記者会見で、バイデン候補が大統領選の最終的な勝者となるかについても疑問を示し、すべての票を数える必要があると述べた。
記者が質問で、トランプ陣営の選挙関連の訴訟は「アメリカの民主主義を危機にさらす」という民主党指導者らの主張を引用すると、「とんでもない」とマッカーシー議員は答えた。
「ジョージア州では手作業で数え直しが行われている。すべての再集計を完了させる必要がある。法廷で訴訟が行われている。すべての訴訟に耳を傾ける必要がある」
「この選挙で誰を支持するにしても、最終的に私たちはアメリカが団結することを望んでいる」と同氏は話した。「結果がどうであれ、私たちは選挙が信頼できると信じられるようになりたい。今回の選挙で何か問題があったなら、将来それを繰り返したくない」と同氏は付け加えた。
「1億5000万人を超えるアメリカ人が投票したのだから、しっかり正しく行おう」とマッカーシー議員は述べた。
大紀元は2020年大統領選の勝者をまだ発表しておらず、法的な問題が解決され、開票作業が終了し、選挙人団の投票が行われるまで発表を控える。
トランプ氏の弁護士チームは、さまざまな不正疑惑をめぐり激戦州で複数の訴訟を起こしている。
多くの主要メディアは11月7日にバイデン氏が勝利したと報道し、後にバイデン氏は演説で勝利を宣言した。
バイデン氏が「当選した大統領」の称号を使い始めると、トランプ氏は反発し声明の中で、一部のメディアがバイデン氏の勝利を早期に確定させるために、選挙違反の主張を軽視していると述べた。
トランプ氏は、「私たちは皆、なぜジョー・バイデンが急いで勝者のふりをしているのか、なぜ彼のメディアの仲間が懸命に彼を助けようとしているのかを知っている。彼らは真実が明らかにされることを望んでいないからだ」と述べた。
「アメリカ国民は公正な選挙を得る権利がある。つまり、合法的な票をすべて数え、違法な票をすべて排除するということだ。これが、選挙に対する国民の完全な信頼を得るための唯一の方法だ」とトランプ氏は付け加えた。
(大紀元日本ウェブ編集部)