北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長に関する死亡説が再浮上した。北朝鮮に関するニュースサイト「NK News」はこのほど、北朝鮮当局は、首都・ピョンヤンにある金日成広場に飾られている元最高指導者、故・金日成主席と金正日総書記の肖像画が降ろされたと報じ、広場では「大規模な改装工事が行われている」との見方を示した。
金日成広場は、北朝鮮当局が軍事パレード、祝典、集会、文化・政治の活動などを行う重要な場所だ。NK News5月15日付によると、11日の高解像度の衛星写真では、同広場で金日成主席と金正日総書記の肖像画が撤去されたほか、軍事パレードに使う閲兵エリアは大型クレーン車によって取り壊され、広場の周辺は交通止めとなった。
報道では、北朝鮮当局が前回、同広場を大幅に改造したのは2012年だった。当時、当局は2011年12月に亡くなった金正日総書記の肖像画を金日成主席の肖像画の横に加えた。このため、北朝鮮当局が「3人目の肖像画と彫刻を加える準備をしている可能性がある」との見方が広がっている。
その一方で、朝鮮労働党は今年10月10日に創建75周年を迎える。大規模な改装工事は関連祝賀行事に向けたものだとの声もある。
金正恩委員長は5月1日に平安南道・順川にある肥料工場の竣工式に出席してから、約2週間以上にわたって公の場に姿を現していない。4月には、金委員長に関して死亡説や健康悪化説など、さまざまな情報が飛び交った。
(翻訳編集・張哲)
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