トランプ米大統領は1月22日、中国との貿易交渉第2段階には共産党政権による香港の人権侵害問題が含まれるとした。世界経済フォーラム(ダボス会議)開催期間中に開かれた記者会見で、大紀元記者の質問に回答した。
大統領はダボス会議2日目に出席。開催された記者会見で、大紀元のエメル・エイキャン(Emel Akam)記者は、第2段階に入る米中貿易の交渉議題に、香港民主運動および中国国内の人権問題を含めるのかどうか質問した。
大統領は「その問題はすでに議論している。私たちは(香港の人権問題で)何かできるのではないかと考えている。北京と重要な交渉をしている。第1段階が完了し、第2段階を議論している。もちろん、君の質問内容(香港の人権問題)についても議論している」と述べた。
米国と中国の代表者は1月15日にワシントンで、貿易協定第1段階に署名した。中国が米農産物320億米ドル相当を含む2000億米ドルの米国製品およびサービスを追加購入することで合意した。
ほかにも中国側は知的財産権の保護、技術移転の終了、外国為替取引の透明性、および中国の金融サービス市場の開放の調整について合意した。中国には、30日以内の実施が求められている。
ムニューシン米財務長官は、ダボス会議訪問前にCNBCの取材に対して、米中貿易の第2段階合意までの交渉は、期限を定めていない」とした。それよりも「最大の懸念は、署名から30日以内に第1段階合意を実施するかどうかだ」と語っている。
また、この米中貿易交渉第2段階合意は、2020年11月の米大統領選を理由にして急ぐことはないとした。
(翻訳編集・佐渡道世)