メキシコ大地震の死者230人超に、救出活動続く

2017/09/21
更新: 2017/09/21

メキシコ市 20日 ロイター] – メキシコ中部を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震の発生から1日が経過し、メキシコ国内での死者数は230人を超えた。首都メキシコ市では少なくとも93人が死亡。現在も、救助犬や重機を使って倒壊した建物の下敷きになった人々の救出・捜索活動が続いている。

19日昼に起きた地震では、メキシコ市など中部で数十棟の建物が倒壊、ガス管が破裂し、各地で火事が発生。住宅や企業など500万軒近くが一時停電した。

メキシコ市の学校では、校舎が崩壊し、子ども21人と大人4人が死亡。がれきの中にまだ取り残されている児童がいるとみられ、救助隊と近隣住民が慎重に捜索を続けている。

被災地にはパナマ、イスラエル、チリなどからの救援部隊も到着し始めた。

ペニャニエト大統領は地震発生を受け、国を挙げて3日間、犠牲者のために喪に服すと発表。20日には、被害状況を把握するため、メキシコ市の南に位置す[るモレロス州を訪問した。同州では地震で71人が死亡した。

今回の地震の震源とされるプエブラ州では、地震発生とほぼ同時刻に、ポポカテペトル火山で小規模の噴火があった。

地震を受け、ローマ法王フランシスコはメキシコのために祈りを捧げていると表明。トランプ米大統領は19日、ツイートでメキシコ市の被災者を励ました。

ホワイトハウスによると、トランプ大統領とペニャニエト大統領は20日、電話で長時間にわたり協議した。

メキシコは今月、2度にわたって大規模な地震に見舞われた。9月7日に同国南部沖で発生した地震では100人近くが死亡した。

9月20日、メキシコ中部を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震の発生から1日が経過し、メキシコ国内での死者数は230人を超えた。写真はメキシコシティで撮影(2017年 ロイター/Ginnette Riquelme)
9月20日、メキシコ中部を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震の発生から1日が経過し、メキシコ国内での死者数は230人を超えた。写真はメキシコシティで撮影(2017年 ロイター/Carlos Jasso)
People carry donations of bottled water for rescue workers and victims after earthquake in Mexico City, Mexico September 20, 2017. (REUTERS/Henry Romero)
People stand next to caskets holding the bodies of victims who died after the roof of a church collapsed, after an earthquake hit Atzala, on the outskirts of Puebla, Mexico September 20, 2017(REUTERS/Imelda Medina)
Reuters