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中国60の都市でPM2.5警報を発令 北京の一部ではAQI指数が測定不能

2016/12/07
更新: 2016/12/07

中国北京市と天津市と河北省など7の省の60以上の都市でこのほど、広範囲で深刻な大気汚染が発生し、濃いスモッグに覆われた。各行政は応急的に、工場の運行停止や大型車両の通行禁止措置などをとった。

河南省の石家荘市などの9の都市では、4段階ある大気汚染警報のうち、最高警戒レベルの「赤色警報」を発令した。 北京市、天津市などの24の都市では2番目に悪いとする「オレンジ色警報」を発令。他の都市でも警戒レベルがやや低い「黄色警報」や「青色警報」を発令した。

北京市政府は1日から市内一部の工業企業に対して一時生産停止や減産を指示し、土砂や建設ゴミの輸送車両などの大型車両の通行禁止の措置を採った。

 写真を多数掲載 中国語記事原文:又一輪霧霾席捲大陸60城 多地污染爆表​

一方国内メディアによると、濃いスモッグに覆われた四川省成都双流国際空港は4日に約10時間閉鎖し、多数の便が欠航または遅延し、2万人以上の利用者が空港内にとどまり、立ち往生となった。

中国メディア「財新網」によると、北京市環境観測センターが現地時間3日午後5時に、微小粒子状物質「PM2.5」を含む空気質量指数(大気質指数、AQI)は6段階のうち、「4級中度汚染」を示す200を超えたと観測した。夜11時に北京市内の前門や南三環など一部地区で観測されたAQI指数は「屋外での活動を中止する必要がある6級厳重な汚染」を示す数値500を超えて、測定不能となったと報じた。

また同市環境観測センターは3日同公式微博アカウントにおいて、同日夜9時から11時の間に、北京市通州や大興地区では、PM2.5の数値が1立方メートル当たり567マイクログラムを観測したと発表した。

中国環境保護部の公開データによると、3日夜10時北京市のAQI指数は435、河北省石家荘市では500、保定市は423と「6級厳重汚染」水準になった。天津市は299と「5級重度汚染」になった。

(翻訳編集・張哲)